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自分にとっては未体験の世界。気になる事には果敢にチャレンジするコーナー。
あれ知りたい!やってみたい、気になっている事を体験レポートしちゃいます!
「JAPANブランド」として世界へ羽ばたき始めた小樽ガラス。是非とも体験してみたい!
そんなわけで今回は小樽ガラスの体験をしてきました。
ガラス体験と言っても色々なものがあり、その中でも制作時間が短く、
観光客向けの体験というわけで、制作時間「20分」の宙吹き硝子制作なるものにチャレンジです。
宙吹きは型を使わずに創る手法なので世界にたったひとつの作品を創ることができます。
小樽歴史的建造物指定の大正硝子館本店
場所は札幌市の隣町「小樽市」です。小樽といえば言わずと知れた日本屈指の観光都市。小樽運河の夜景なんて最高ですね。
札幌から小樽方向へ右手に運河を眺め、左手には歴史漂う建造物の数々。その中にある小樽大正硝子館さんの
創作硝子工房にお世話になりました。
大正硝子館さんは明治39年に建てられた建造物を改装し店舗にしてます。
日本のガラスの歴史の中で大正時代が最も優れた作品が多かったそうです。
アールヌーボー様式の影響を受け、また日本的な美しさを表現しているガラス器が数多く作られた時代だからとも言われてます。
大正硝子館さんはその頃のスタイルを受け継いだ、和風のガラス食器を中心に販売をしてます。
本店、創作工房、とんぼ玉館、びーどろ館、そしてオープン間もない月下美人の5館が隣接しており、
小樽の街のなつかしさと硝子のやさしさに出会えることでしょう。
びーどろ館店内
とんぼ玉館店内
「創作硝子工房」さんでは和風の硝子器を中心にひとつひとつ手作りで制作してます。 1300℃以上に熱せられたガラスに命が吹き込まれていく様子が楽しめるほか、 予約制で吹き硝子の体験を通年行ってます。職人さんは「創る」、我々は「作る」の違いが はっきりとわかるかもしれません。是非職人の技を間近でご覧になって下さい。 体験後の作品は冷却に時間がかかる為、当日のお持ち帰りはできませんので注意してくださいね。
創作硝子工房正面で何を作るか選んでます
今回の企画体験は前回そば打ち体験を行い、大惨敗だった僕「Oちゃん」が挑戦。料理だけならまだしも、作ることに 興味を示さない、いわゆる「ぐーたら」と呼ばれている僕に、作る楽しさを知ってもらおうということで抜擢されました。 制作体験ができるのはタンブラー・一輪ざし・ジョッキの3種類になります。
講師の木村さんにアドバイスをもらい、失敗が少ないとされるジョッキ作りに挑戦です。
普段、小樽に来て何気なく見ていた硝子館。
のちに僕は「この体験に抜擢されてラッキーでした」というほど最高のものに仕上がるとは思ってもいなかったことでしょう。
「何色にしようかな。ねぇねぇ、何色がいい?Yさん〜!ねぇねぇ」
いくつになっても一人で決められない僕。いったい今年で何歳だった?
迷いながらも水色に決めそうになっていたところ、Yさんのひと言で意思が揺らぐのでした。
「紺色?そ…そうだね。紺にしよう!」
まったく〜自分の意思の弱さにはつくづくがっかりだよ…
体験教室はおよそ20分。わくわくしながら工房の中へと進みます。
「それではこれからジョッキ制作を始めます」
木村さんの物腰柔らかな声で宙吹き硝子体験スタートです。
まずは両手に軍手を履き、右手に腕ぬきをつけます。火傷に備えてですね。
鉄パイプでできた吹き竿の先に予め溶かしたガラスの塊が登場!
木村さんに導かれるままに溶けたガラスにカラーパウダーをつけます。
このパウダーは出来上がった時の色になります。
全体的につけるのではなく、1/3程度に色がつくように付けていきます。
七つ道具?です
仕上がりの色が決まるカラーパウダー
目の前で見る加熱炉は迫力あります!
当たり前ですがガラスは溶けた状態でないと何もできません。
完成まで何度も1300℃以上に熱せられた加熱炉に入れ、形を整えていきます。
目の前で見る加熱炉は大迫力!
いよいよ宙吹きの醍醐味である息を吹き込む作業です。
「ゆっくりと長〜く吹いて下さい」
ガラスを巻き取り、空気を入れて下玉を作ります。1回目の吹き込み作業は思っていたよりも肺活量を使います。
「ゲホ、ゲホッ!」運動不足が露呈されました。
それにしてもガラスってこんなに膨らむものなのかと正直驚きです。
吹き竿を空中で回しながら成形する
ガラスが膨れる感覚…わかります?
ある程度形になってきました
そば打ちの失敗経験を活かし、講師の木村さんに全てを委ねます。
心持ち緊張した顔になってます。いつもはうるさい僕が今日は口数が少ない…
ジョッキの飲み口をストレートにするか、大きく広げるかを決めます。
迷わずストレートにしました。だって飲みやすいでしょ(笑)
2回目の吹き込み。初めに吹いたガラス玉の上にもう一層ガラスを巻き付けます。
2回目の吹き込みは初めに比べ半分程度の肺活量で良さそうです。
膨らんだガラス玉の上を覆うように、もう一層のガラスを膨らませていきます。
そして2個目のガラス玉(上玉)の中にすっぽりと1個目のガラス玉(下玉)が入りました。「これで良いんですよね?」順調過ぎて逆に不安になりました(笑)
次に飲み口になるところへ線を入れていきます。これにはハシを使ってガラスを挟み傷を入れます。
これで作業工程の半分は終わりました。
見えますか?きれいなヒビ模様です
一瞬の出来事!ガラスにヒビ模様を入れます
3回目の吹き込みです。今度は更にゆっくり、慎重に。 最終段階にきて失敗は許せません。さすがに緊張してきました。 そして再び1300℃以上の加熱炉に入れ、トロリと溶けたビンをジョッキ形になるように縦長に整えます。 吹き込み作業だけではジョッキの形にはなりません。 吹き竿に遠心力を加え徐々に形を整えていきます。
…そしてサプライズの時が訪れます。
ジョッキの模様は「ヒビ模様」です。どのようにヒビ模様を入れるか想像つきますか?
最初から気になっていたあるものにガラスを浸すのです。
それは一瞬のことでした。「ジュッ!」
水が入ったバケツの中へ入れたではないですか!
あっという間の出来事に何が起こったかわかっていないスタッフ…
もっとゆっくりと見たかったのですが、のんびりと浸すとヒビどころか割れてしまうそうです。
ガラスがどんどん固まっていきます。不思議な気分…
先程のヒビに驚いてる時間もなく、再度加熱炉に入れたジョッキの底を平らにしていきます。 あくまで時間が命!固まってからでは何もできないのです。 ジョッキの底を軽く撫でる感じ。「やさしく、やさしく」
ポンテという竿をジョッキの底に付けます。
ポンテを付けたら飲み口になる部分を元の竿から切り離す作業です。
「だから前もって飲み口に傷を入れていたんですね!」
軽くトントンと叩くだけでキレイに飲み口が落ちました。
再度加熱炉に入れます。入れては作業、出しては作業…の繰り返し。
「さぁ、最後の作業ですよ」
加熱炉から出したジョッキの口もとを広げます。口元にハシを入れて徐々に広げます。
空気に触れ、ガラスが固まる感覚が手に伝わります。
とても不思議な気分。
作り始めて20分くらいでしたが、本当にあっという間に出来上がりました。
まぁ、一人では無理でしょうが工房のスタッフさんが親切、丁寧に教えてくれたおかげです。
最後に取手付けです。これはさすがに無理。
職人技を間近で見れる最大のチャンスですね!
溶けたガラスが生きているかのような動きで、あれよという間にガラスが取手に早変わり。
完成したジョッキを除冷炉に入れて終了です。
ジョッキは冷却に時間がかかるので翌日以降の引き渡しとなります。
そして、送られてきたジョッキがこれ!初めてとも言える成功品?となりました。
「ヨッ!職人技!」
翌日お届けいただきました。完成です!
創作硝子工房の皆さん。左から木村さん、小椋さん、中里さん
毎日のように体験に来られるお客様をこのような手順で教えてくれるのですね。
これなら遠くから来ても大満足!リピーターが多いのも納得できます。
宙吹き硝子は成功例の少ない僕でも上手に出来た事を考えると、いかにスタッフさんが 親切に教えてくれたかという証。 旅行客に限らず、近郊にお住まいの家族連れやカップル、友人同士で是非体験して下さいね。 手元に届いたときの感動はお金では買えませんよ!
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オープン間もない「月下美人」全国のとんぼ玉作家の作品が楽しめます
本店。店内には芸術品とも呼べる硝子の品々がお手頃価格で並んでます |